0:00:00.820,0:00:03.900 有罪!歩きスマホ防止法を 0:00:03.900,0:00:10.280 軽々に破った罪はかなり重いぞ 0:00:10.280,0:00:14.920 被告を亀に変身させて流刑とする 0:00:14.920,0:00:17.940 帰る条件は「学ぶ」こと 0:00:18.280,0:00:21.520 歩きスマホの道はローマに通ず / manbo-p 0:00:21.740,0:00:25.840 音楽: Yoh Takahashi 絵: Tsukasa Ryugu 0:00:26.120,0:00:30.940 見知らぬ海辺で咽び泣いてると 0:00:30.940,0:00:35.540 王様に拾われて安泰を得たが 0:00:35.540,0:00:40.040 彼は民衆にひん剥かれ 国を追われた 0:00:40.040,0:00:44.700 ここは古代ローマ 共和制の始まり 0:00:44.700,0:00:49.240 でも実態 権力は貴族(元老院)が独占 0:00:49.240,0:00:53.800 平民の立場は老いたバッタ以下 0:00:53.800,0:00:58.020 貴族の餌は美味しいが平民は泥しかくれず 0:00:58.020,0:01:02.660 格差を抱えたまま拡大戦争へ 0:01:02.660,0:01:07.300 その間農地は荒れ無産市民が増加 0:01:07.300,0:01:11.880 セレブ(地主)は代わりに奴隷を使って大儲け 0:01:11.880,0:01:14.000 貴族の餌はもはや金 0:01:14.000,0:01:16.540 平民は私の刺身を狙う 0:01:16.540,0:01:21.060 閥族派のスラ VS 平民派のマリウス 0:01:21.060,0:01:25.080 スパルタクスの反乱 内乱の時代へ 0:01:25.080,0:01:27.840 甲羅を盾にされ戦地へ 0:01:27.840,0:01:29.840 歩き私やめて!誰か助けて! 0:01:29.840,0:01:33.140 カエサル!ポンペイウス!クラッスス! 0:01:33.140,0:01:39.260 平民派が治め三頭政治を開始 0:01:39.260,0:01:43.820 これなら一安心?いいかい、良い子のみんな 0:01:43.820,0:01:47.120 歩きスマホすると(必ず)こうなるよ 0:01:48.400,0:01:53.280 クラッススはお年玉のようにすぐに消え 0:01:53.280,0:01:57.380 ポンペイウスはまさかの元老院に寝返り 0:01:57.380,0:02:02.040 彼を倒したカエサルもブルートゥスが暗殺 0:02:02.040,0:02:06.780 甲羅にできた傷(ロバのヨダレ柄)が治る日は来ない 0:02:06.780,0:02:11.080 アントニウス・レピドゥス・オクタウィアヌスの 0:02:11.080,0:02:16.140 二度目の三頭政治がじとっと始まる 0:02:16.140,0:02:20.220 レピドゥスはお年玉のようにすぐに消えたので 0:02:20.220,0:02:24.880 残った二人の対立 再放送かよ 0:02:24.880,0:02:29.720 カエサルの遺志を継ぐ養子・オクタウィアヌスは 0:02:29.720,0:02:33.920 クレオパトラと組んだアントニウスと対立 0:02:33.920,0:02:36.520 アクティウムの海戦で亀は 0:02:36.520,0:02:38.960 養子の勝利に貢献 0:02:38.960,0:02:43.460 彼は元老院の権威をも 0:02:43.460,0:02:45.680 尊重した元首政を敷く 0:02:45.680,0:02:47.740 カエサルとは違う結末 0:02:47.740,0:02:49.940 人はこうして成長した 0:02:49.940,0:02:52.400 過去から「学ぶ」ことで 0:02:52.400,0:02:56.020 亀でもいいけどねもう別に なんせ平和 0:02:56.020,0:03:01.200 五賢帝のおかげでパクス=ロマーナ 0:03:01.200,0:03:05.900 水道・浴場も完備 なんて快適 0:03:05.900,0:03:08.140 生まれつき亀だったかも 0:03:08.140,0:03:11.440 それでもローマは広くなりすぎた 0:03:11.440,0:03:17.640 カラカラが属州市民の権利を拡大 0:03:17.640,0:03:22.140 しかし各地で軍人皇帝が乱立 0:03:22.140,0:03:26.500 人は争いを繰り返す 0:03:28.700,0:03:30.860 ディオクレティアヌスは神を名乗って 0:03:30.860,0:03:33.760 コンスタンティヌスはキリスト教を認め 0:03:33.760,0:03:37.540 統一を狙うもかえって争いに 0:03:38.260,0:03:42.760 デオトシウスは死の淵で苦しみを打ち明けた 0:03:42.760,0:03:45.780 「誰もが幸せになる方法が 0:03:45.780,0:03:51.900 手を取り合う道がどうしても見つからない 0:03:51.900,0:03:54.100 甲羅を持たない人は 0:03:54.100,0:03:58.060 背中を預ける誰かが要るのに」 0:03:58.440,0:04:01.380 「次こそ見つけてくれますように」 0:04:01.380,0:04:07.580 その願いが叶うことはついになかった 0:04:07.580,0:04:12.480 ローマは東西に分かれ消滅する 0:04:12.480,0:04:14.520 私はやっと理解した 0:04:14.520,0:04:16.980 世界は過去の人々が 0:04:16.980,0:04:19.100 傷つけあって 認めあって 0:04:19.100,0:04:23.240 失敗を重ねて作ったこと 0:04:23.240,0:04:27.740 それは今でも道半ばにあること 0:04:27.740,0:04:32.700 「学んだ」私はもとの時代へ 0:04:32.700,0:04:37.320 世界が少し違って見えるのは 0:04:37.320,0:04:41.900 多分私が変わったからだ